Bike Maintenance FILE#008 キャリパ・オーバーホール

前からなんとなくリヤのブレーキが引き摺ってるような気がしてたのでリヤブレーキのキャリパをオーバーホール。

オーバーホールと言っても、ピストンを外して掃除するだけ。

ピストン外しはブレーキオイルのラインにエアを吹き込んでピストンを押し出すのだが、やはりインナー側のピストンが固着気味だった。


ピストンにこびり付いたブレーキダストや埃は、メッキクリーナで磨いて落とす。

軽いサビは#1000ぐらいのペーパーで落としてからメッキクリーナ。


キャリパのボア側は腐食は無い。

外側の細いシールがゴミの侵入を防ぐダスト・シール

内側の太いシールがブレーキオイルの油圧を受けるピストン・シール

本来、シールは交換すべきだけど今回はパス。

シールに付着したブレーキオイルのカス?はシールを外してお湯に漬けて歯ブラシで掃除。

シールがはまるキャリパの溝にもブレーキオイルのカス?がこびり付いていたので、こっちもお湯に漬けて歯ブラシと竹串で掃除。


ピストンにラバーグリスを塗ってキャリパに組んだら、キャリパを車体に戻して

ブレーキオイルのエア抜き。

ついでにブレーキオイルもヤマハ純正DOT4に交換。

マニュアルの指定はDOT3だけどね。


調子にのってフロントのキャリパもオーバーホールしてしまった。

マルチポッドのキャリパは見た目はカッコいいが、ピストンの数が多いから

オーバーホールに手間が掛かる。


エア抜きまで含めると作業に

リヤが1.5時間

フロントが3.5時間

は掛かる。

しかし・・・その効果は大きかった。

①ブレーキのタッチがしなやかになって、握れば握った分、踏めば踏んだ分だけ、リニアにブレーキが利くようになって、ものすごくブレーキコントロールし易くなった。

②ブレーキの引き摺りが無くなったせいか、車体を押して歩くのが楽になった。


2011.11.26


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