タイヤ交換したときに、タイヤショップのオヤジから言われた、
「ホイール・ベアリングがカラカラだよ。早めに交換してね」
って。
その時は「そうですかぁ」って返事はしたが、ホイール・ベアリングが1万キロや2万キロで
ダメになるって事は無いだろうよ。
どれどれ、状態を見てみるとするか。
ホイール・ベアリングのチェックはリヤタイヤを外す必要があるので、邪魔なリヤフェンダーを
撤去。大変そうに見えるが10分あれば十分。
続いて、アクスル・シャフトを固定しているキャッスル・ナットの割りピンを抜いて・・・
ちなみにキャッスル・ナットのサイズは27mm。
ブレーキキャリパを外して、アクスル・シャフトをキャリパー側から引き抜くとリヤタイヤが外れる。
ブレーキ側のホイール・ベアリング。
黒いダストシールはドライバーでコジれば外れる。
ダストシールを外すとホイール・ベアリングが現れる。ボールベアリングだね。
さすがに10年選手だからグリスは所々黒く汚れている。
この状態でアクスル・シャフトを突っ込んで、ベアリングのガタをチェックしたが・・・
ほ~ら、やっぱりベアリングにガタは出ていない。グリスを入れ替えれば、まだまだ使える。
クルマではベアリングのグリスの入れ替えって、当たり前の事だけど、バイクは
シールベアリングだから、きっとタイヤ屋のオヤジにはベアリングのグリスを入れ
替えるって概念が無いんだろうね。
次は反対のベベルギヤ側のベアリング。
こっちの黒いダストシールはキツくて外れない。シールを壊して外すしかなさそうなので、
今回は外すのはパス。
ベベルギヤ側のベアリングはブレーキ側と違ってニードルベアリング。
こっちもカラーとアクスル・シャフトを突っ込んで、ベアリングのガタをチェックしたが、
ガタは出ていない。
ベアリングにガタが無いことが確認できたので、グリスを入れ替えよう。
先ずは、今の汚いグリスをパーツクリーナーで洗い流す。
ボールベアリングの方もパーツクリーナーで汚いグリスを洗い流す。
ベアリングが綺麗になったところで新しいグリスを充填。
ニードルの隙間の空気を押し出すように新しいグリスを指で刷り込む。
使ったグリスは家にあったトヨタ純正マルチパーパスグリス。チョウ度は3。
クルマのハブ・ベアリングにも使ってるグリスだから問題ないだろう。
カラーにもグリスを塗って差し込む。
ベベルギヤ側のベアリングのグリスのリパック完了。
ブレーキ側のボールベアリングにも新しいグリスをタップリ刷り込む。
ダストシールを叩き込んで・・・
カラーを入れてブレーキ側のベアリングもグリスのリパック完了。
あとはリヤタイヤを外した時の逆の手順で組み上げる。
最後は新品の割りピンを入れて作業完了。
さて、変化はあったかな・・・?
ブレーキキャリパーのオーバーホールの効果も手伝ってか、今までと全然ちがう。
クラッチを切って惰性で走ると、今までは徐々にスピードが落ちていったが、
今はスピードが落ちない!転がり抵抗が極端に少なくなった感じ。
いいね~!
2011.11.27