冷え切ったエンジンが掛かるかどうか、電装系が弱いVMAXにとって冬場は勝負の季節。
バッテリーは秋月だが、セルを回している間は少しでも無駄な電力消費を減らし、電流をセルモーターに集中させたい。
無駄な消費電力の代表が常時点燈のテールライトとフロントのポジション球。
その消費電力を計算すると・・・
消費電力 電流
前ポジション 8W x2 =16W 1.4A
テールライト 8W x2 =16W 1.4A
合計 32W 2.8A
何と、32W、2.8Aも消費している。
2.8Aもあればセルの最後の一押しの力が違うぞ。これは問題だ。
さて、問題解決のための回路を考えよう。
セルを回している間だけテールライトとフロントのポジション球を消灯させる手っ取り早い方法は、電球の電源を遮断するリレーを噛ませる事。
オイラのVMAXは輸出仕様なのでスタートボタンを押している間、ヘッドライトの電源がOFFされる機能が付いている。そこでヘッドライトの電源でリレーを駆動するようにした。
ついでだから、ブレーキ燈もセルを回している間だけ消灯するようにしようかな。
セルを回すときにブレーキを掛けているってのも、よくある状況だからね。
ブレーキ燈は・・・
消費電力 電流
テールライト 27W x2 =54W 4.5A
も消費している。これは放っておけない。
こっちにもブレーキ球の電源を遮断するリレーを噛ませよう。
回路が決まったら、テールライトとフロントのポジション球の配線を探してリレーを装着。
ブレーキライトのリレーはタンデムシートの下に装着。
ちなみにリレーの消費電流は1個で約120mA。電力で1.4W。リレーは2個なのでエンジンが掛かっている間の負荷は 240mA、2.8W増だが、エンジンが掛かっていればこの程度の負荷は問題ない。
さて、外気温は7℃、2週間ぶりの火入れだ。
チョークレバーを押し下げ、キーをON。電磁ポンプが止まったらスタートボタンをON。
キュルキュル、キュルキュルっと長めのクランキングでボッボッボッボッブボンとエンジン始動。スタータークラッチがガリガリ言う事も無い。
セルの回り方が少し強くなった感じがする。
2014.12.23