ふと気が付くとシリンダーヘッドカバーのガスケットからオイルが滲んでいた。滲み箇所は前バンクと後バンクの共に左側。サイドスタンド停めでオイルが溜る所だ。
ここのガスケットはゴム製なのだが、車齢20年を迎え、ゴム自体がもろくなっていたところに去年から使い始めた100%化学合成オイル(ヤマルーブ プレミアムシンセティック10W-40)がトドメを刺したか?
オイル滲みがひどくならないうちにガスケットを交換しよう。
交換手順を確認しようと思い、ヤマハのサービスマニュアルを見るが、オン・ビークルでのガスケット交換手順は載っていない・・・。そこでネットを検索すると、どうもキャブを含めてシリンダーヘッドから上に位置している部品をあらかた外さないと、シリンダーヘッドカバーが外せないらしい。
なんか面倒くさそうだけど、バラしを省略して悪戦苦闘するより、最初から思い切ってバラしてしまった方が結果的に作業が楽かな? なんて思いながら朝8時から作業開始!
まずはエアクリBox外し。
続いて、キャブを左側から引き出すため、邪魔になる電装パネルをバラす。
後付け部品が多いので、ノーマル車両より配線が多いです。
コネクターを抜いてきれいさっぱり。
V-boostコントローラとウィンカーリレーユニットが同じ形状のコネクタなので、間違わないようにマーキング。
アクセルワイヤーのケーブルシリンダーもバラす。
キャブ側の燃料ホースはクランプを緩めて引き抜く。
キャブASSYは上方に引き上げてインシュレーター(ゴム筒)から抜けたら、車体左側へ引き出す。
ちなみにキャブASSYは上方に引き上げる時は、ダイヤフラムカバーを掴んで、一箇所ずつインシュレーターから抜いていくと抜けやすい。
外れたキャブASSY。
V4エンジンなので4個のキャブが四角に組まれている。
13年ぶりにキャブを外したが、さすがに汚い。
こっちはインテーク側。
インシュレータは13年前に一度新品に交換しているが、4個ともヒビ割れ発生。
これはVmaxのお約束の症例なので、交換部品を用意済。
さて、バラしの方は冷却系へ。
クーラントを抜いて、作業の邪魔になりそうなシリンダーヘッドのクーラントホースを外す。
クーラントのマニホールドも邪魔なのでラジエタごと車体前方へ追いやる。
去年クーラントホース交換しているので、手順は分かっているしホースの固着も無く、サクサク進む。
このあと、ゴムシールドを外して、V-boostのワイヤをサーボ側で外す。
これで前バンクの作業スペース確保完了。
・・・FILE#034 ヘッドカバーガスケット交換その2 へ続く