FILE#033 ヘッドカバーガスケット交換 その1からの続き。
いよいよシリンダーヘッドカバー外し。
カバーのキャップボルトを順に緩めて行くとヘッドカバーが一緒に浮いてきた。なんで?
後で判ったのだが、キャップボルトのゴムブッシュがヘッドカバーに張り付いていただけだった。
シリンダーヘッドカバーが外れた前バンク。
20年目を経過したエンジンにしてはオイルスラッジも少なくて綺麗だ。
ここでしばし観察。
なにを観察するかと言うと・・・液体ガスケットの使用状況。
な~るほど、製造ラインでエンジンを組む時は半月部のエッジに少量塗られていただけね。
ここまで、作業開始から1.5時間経過。
シリンダーヘッドカバーの内側。こっちもなかなか綺麗。
ヤレヤレのガスケットを外しながら状態確認。
カバー側はガスケットがハマる溝の全周に渡って液体ガスケットが塗られていた。
さて。シリンダーヘッドカバーの液体ガスケットの残骸は溝の中なのでスクレーパが使えない。そんな時は愛用の竹串。ガリガリやってもキズが付かないのでGood。
用意した新品ガスケットと液体ガスケット
ガスケットは前バンク、後バンクとも同じ品番:26H-11193-00-00。
1枚¥2,775だったので、前後バンクで¥5,550也。
そうそう、このガスケットには射出成型時のランナーが残っているので、取付けの際にはカットを忘れずに。
いよいよ新品ガスケットの取付けだ。
クルマのエンジンだとガスケットをエンジン側に載せてヘッドカバーを被せるのだが、Vmaxのガスケット断面の凸が、ヘッドカバー断面の凹にハマる構造なので、最初にガスケットをヘッドカバーに装着する。
液体ガスケットを凸凹の接触面に薄く塗布しながらガスケットを載せて行ったが、液体ガスケットが付いたガスケットが暴れないように輪ゴムで仮固定する。
中央の矢印はフロントマークならぬエキゾーストマーク。矢印がエキゾースト側に来る。なので、前バンクと後バンクとでは矢印が反対を向く事になる。
続いてシリンダーヘッド側の準備。
液体ガスケットを塗布。薄くね。
塗布する場所は半月のエッジ部分。ただエキゾースト側はオイルが溜るので半月部全体に塗ってみた。
シリンダーヘッドの準備ができたら、ヘッドカバーをそ~っと被せる。
位置が決まったら輪ゴムを切る。こうすればガスケットが落ちる事無くヘッドカバーが装着できる。
この後キャップボルトを締めて前バンク完了。
ここまで、作業開始から3時間経過。
・・・FILE#035 ヘッドカバーガスケット交換 その3へ続く。