Bike Maintenance FILE#038 クラッチレリーズ交換 その3

FILE#037 クラッチレリーズ交換 その2 からの続き。


ここまで組んだら、クラッチフルードを入れてエア抜き。


①ブリーザを締める

②クラッチレバーをゆっくり握って数回ポンピング

③クラッチレバーを握り切った状態でブリーザを緩める

 ⇒気泡の入ったクラッチフルードが出てくる。

④ブリーザを締める

⑤クラッチレバーを離す。

以降、②~⑤の繰り返し。

10分も繰り返せばクラッチレバーに当たりが出て、排出されるクラッチフルードから気泡も無くなる。

クラッチレリーズやバンジョーボルトからクラッチフルードが漏れていないことを確認してエア抜き完了。


さあ、次はギヤケースカバーの取付けだ。

用意したのは新品ガスケット

品番:3JP-15461-01-00。¥496也。


新品ガスケットは挟むだけ。液体ガスケットは併用しない。

あと、シフトシャフトにグリスを薄く塗布しておく。


ギヤケースカバーを被せてキャップボルトを締めこむが、シフトリンケージの固定ボルトも含めて対角線上に締め上げていく。

締付けトルクは・・・?。これもサービスマニュアルに載っていないので適当に。

ステップを取付けて、抜けた分量のエンジンオイルを補充して作業完了。

近所をひと回りしてみたが、クラッチレバーを握り切った時のクラッチが切れ感が増した様な感じがする。フルード漏れが無くなった事で油圧の逃げが無くなってクラッチの押し出し量が増した為かな。


おまけ。

外したクラッチレリーズをバラしてみたが、案の定カップの中は錆汁?でヘドロ状態。


錆汁?をパーツプリーナで洗い流してみたが、カップ側にピストンがガジったと思われる縦キズが入っている。ペーパーで磨いたぐらいでは消せなさそうなキズだ。

こうなってしまうと恐らくシール交換ではフルード漏れは完治しないはず。

やはりASSY交換して正解だった。


2015.05.03


Prev.                    Next