Blues Mobile Project FILE#008 リビルトエンジン購入だ!

ターゲットはリビルトのロングブロック。ネットであちこち探して、目星を付けたのがアメリカ・ワシントン州にあるココの会社。


S & S Engine Remanufacturing Co.

http://www.rebuiltautoengines.com/


リビルト専門の業者っぽくて、ホームページを見る限りリビルトの内容もしっかりしてそう。それに値段も安い。

「How much is the shipping cost to Japan for this engine?」

ってメールしたら、ちゃんと航空便の場合と船便の場合の金額と配送日数を回答してきた。

そのあと細かい質問をメールしたが、すぐに回答が返ってくる。

何より関心したのは、

「It'll take a few hours to get this quote.」

という様に、すぐに回答できない時でも、何がしかのメールを返してくる点。

とは言っても実際にエンジンを見たわけではないので、やっぱりチョット不安だな~。 

でも、悩んでいてもしょうがないので、ここにオーダーすることに決め、1月27日にオーダー入れたら、7日後の2月3日の夕方に成田空港の佐川グローバルエクスプレスから到着の電話。


佐川グ:「S&Sから荷物届いてますよ」

オイラ:「はい、はい。」(S&S仕事早いじゃん、なんて思いながら)

佐川グ:「通関とか、どうされます?」

オイラ:「自分でやります。」

佐川グ:「じゃあ、成田の事務所まで書類を取りに来てください。」

オイラ:「2日後に行くので保管しておいてくださ~い。」


後日トラックで、いざ成田空港の貨物ターミナル地区へ。


ここはいわゆる「保税倉庫」。輸入許可が下りないと、ここから外部には荷物は持ち出せない。

貨物ターミナル地区へ入る際にはゲートの警備員が簡単な申請書をくれるので、用件やらクルマのナンバーやらを書いて許可証をもらう。申請書の会社名欄を空白のまま出したら、

警備員:「会社名は何ですかね?」

オイラ:「無いです。個人なので。」

警備員:「それなら、会社名は個人って書いといて下さい。」だと。

貨物ターミナル地区に入ってから判ったが、構内にいるクルマは看板を背負った大型トラックばかり。どう見ても個人のトラックで来るヤツは稀っぽい。


貨物地区には巨大な貨物ビルが林立していて、航空会社ごとに貨物ビルに入居している。写真は第4貨物ビル3階。

地面の緑色の部分は歩行者ゾーン。


貨物地区へ入ったらトラックは適当に路駐して、佐川グローバルエクスプレス

の事務所へ。

佐川グローバルエクスプレスの事務所で通関に必要な書類をもらう。


コレは「Air Way Bill」(デリバリーオーダー)

コレは「Invoice」


コレは「貨物情報」


佐川グローバルエクスプレスのお姉さんから

「緑色の所にクルマを止めておくと駐禁切られますよ。」

と、貴重なアドバイス。


佐川グローバルエクスプレスで通関に必要な書類をもらったら貨物ターミナル地区内にある東京税関成田航空貨物出張所へ。

個人通関の窓口があるので、そこで輸入申告の手続き。 


輸入申告書に税表番号を書く際に係官に

「エンジンなんだけど、キャブやデスビは付いて無いからエンジンは掛からない」

って説明したら、

「それなら"エンジン"ではなく、"エンジン部品"で輸入申告して下さい」

だと。"エンジン"でも"エンジン部品"でも関税は0%なんだけどね。


・輸入申告書

・Air Way Bill

・Invoice

・納付書

・計算書(卸売価格、運賃、保険料等に当日の為替レートを掛けて、課税の対象となるCIF価格を計算する。特に決まった用紙は無く手書きでOK。)、

を提出して、待つこと5分。

係官から呼ばれ、「消費税は円単位まで記入してください。」と言われたので、輸入申告書を修正。更に待つこと5分。


・"輸入許可" の印が押された「Air Way Bill」と

・税額の書かれた「納付書」

を返してくれて、輸入申告の手続きは完了。

予想していた「検査」が無かったのは「エンジン部品」で申告したからかな??。

もし「検査」となると、実際の荷物を開梱して調べる作業があるらしい。

「納付書」は同じフロアにある納付窓口に持って行き、「納付書」に書かれた額面(消費税)を払い、無事通関完了。


さあ、いよいよエンジンの引き取りだ。


オイラが買ったエンジンはユナイテッド航空で運ばれてきたので、第4貨物ビル1階のユナイテッドの倉庫事務所へ。


税関で受け取った"輸入許可" 印が押された「Air Way Bill」をユナイテッドの受付のお姉さんに出したら、


ユ受付:「荷物はご自分で運びますか?」

オイラ:「いや~、200キロ近くある荷物なので、フォークリフトで積み込みして欲しいんだけど・・・」

ユ受付:「フォークリフト代がかかりますけど、いいですか?」

オイラ:「いいですよ。」


保管料とフォーク料あわせて約2,000円をその場で払ったら、自分のトラックをユナイテッドの倉庫の前まで移動。

ユナイテッドの倉庫へトラックを移動させると、既にフォークリフトがオイラのエンジンを持って来ていて、すぐに荷台へ積込み。

エンジンはパレット積みでS&Sの会社名が印刷されたダンボールで、きれいにパッキングされていた。

受け取り伝票にサインしたら手続き完了。

トラックは貨物ターミナル地区からおさらばして、一路、埼玉のYSMエンジニアリングさんへ。

成田~埼玉まで2時間。無事にYSMエンジニアリングさんに到着し、フォークリフトを使ってエンジンをトラックの荷台から降ろしてもらい、速攻でご開帳~! 


出てきたよ、きれいなエンジンが!

全体にオイルが塗ってあり、乾燥剤と一緒にラップで包まれてのでサビ等は無し。

前面


背面


バルブ周り


カム、リフター


クランク


オイルポンプ・ドライブギヤ


添付品のオイルポンプとガスケット・キット。

ガスケットキットが添付されてくることは事前確認で知っていたが、ちゃんとFEL-PRO製。S&Sって、いい業者じゃん。



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