お~、久しぶりに燃料ゲージが満タンを指してるよ。何年ぶりだろう。
と言っても、普段ガソリンを入れてない訳じゃなくて、「File #55 ガス欠?」以来、2年半の間、満タンにしても燃料ゲージが下から1/3までしか上がらなくなってた故障を直しただけなんだけどね。
燃料ゲージが上がらない原因は、メータークラスタの Voltage Regulator の故障かと思って「File #55 ガス欠?」では Voltage Regulator を交換したのだが、見事にハズレ。
で、今回はもう一つの被疑箇所である燃料の SENDING UNIT を交換した。
正確には SENDING UNIT に付いてる油面センサーなのだが、油面センサーは SENDING UNIT ASSY で交換するしかないのでね。
ところで、何で2年半も放置していたかと言うと、SENDING UNIT は燃料タンクに付いていて、交換するには燃料タンクを車体から下ろさなきゃならない。
燃料タンク下ろしはスゴク面倒だから、なかなか「やる気」が出なかった・・・。
でも最近、MONACOに乗る機会が増えて、やっぱり燃料ゲージが動かないのは不便なので「やる気」が出てきた。
それでは、気合を入れて燃料タンクを下ろすか。
最初の作業は燃料タンクからのガソリン抜き。
作業を楽にするために少しでも燃料タンクを軽くしないとね。
とりあえずポリタンクに退避するんだけど、燃料タンクがデカイからポリタンクも1個じゃ間に合わない・・。
給油を我慢してタンク内の残量を減らしたつもりだったんだけどな~。
燃料タンクの中のガソリンを全部抜たら、予めジャッキで燃料タンク全体を支える。
空の燃料タンクはそんなに重くはないが、人力で保持しながらの作業は無理。
燃料タンクをジャッキで支えた状態にしたら、燃料タンク・ストラップを吊っているJボルトのナットを外す。
だが、錆びで固着していてビクともしない。
ラスペネ吹いても全く緩む気配なし。
無理に回すとフレーム側のJボルトの受け金具がもげそうだし。
さて、どうやって外そう???
固着したJボルトのナットを緩めるのは諦めた。
こうなったらJボルト自体を切断してしまおう。
幸いJボルトの周囲には工具を使うスペースがあるから、グラインダーで切ろうと考えたが、場所が場所だけに火花を撒き散らすのは気が引けたので、電動のレシプロソーを使った。
Jボルトの材質はそんなに硬くないので、30秒ぐらいで1本切断できてしまう。
Jボルトが外れると、ストラップが外れて燃料タンクが動かせるようになる。
でもまだ、燃料タンクは下ろせない。
燃料ホースや燃料ゲージの配線、フィラーネックの固定ネジやらの車体につながっている物を外して、ようやく燃料タンクを下ろせようになる。
やっと出て来られたね~、燃料タンクさん。
日の光に当るのは何年ぶりかね~?
燃料タンクの上には堆積した土埃と何故か細かい砂利。
ようやく問題の SENDING UNIT にご対面。
見事にサビ付いていて、外すのに苦労しそうなイヤな予感。
今回の作業のために SENDING UNIT のロック・リングを回す専用工具を買ってしまった。虫メガネみたいな工具それ。
この工具の輪の内側の凸凹をロック・リングの凹凸に引っ掛けて回せばロック・リングが簡単に外せる予定だったのだが・・・工具の形状が悪くてロック・リングの凹凸に上手く引っ掛からない。この役立たずが!
結局ラスペネ吹いてポンチ&ハンマー攻撃でロック・リングを回して外した。
外した部品と交換用の新品パーツ。
- ガスケット
- ロック・リング
- SENDING UNIT
の3点セット。
新品パーツは Valley Vintage っていうオハイオ州のクライスラー旧車パーツ専門店から買ったリプロ品。
パイプに付いてるカタツムリみたいな箱が 問題の油面センサー。
内部に可変抵抗が入っていて、フロートの高さで抵抗値が変わる仕組み。
到って簡単な構造。
可変抵抗の値をテスターで測ってみるが、抵抗値が出ない・・・完全に終わってる。
新品の方の抵抗値はフロート位置の低~高に応じて74~8Ωで変化する。これが正常。
油面センサーの故障で燃料ゲージが振れなくなるのは、Mopar車に限らず古いクルマのメジャートラブルだけど、30年以上もず~っとガソリンに浸っていれば、そりゃあ壊れるとしたもんだ。
作業は後編に続く。