猛暑も収まってきた。さあ、これからMonacoの季節だ!
なんせ、オイラもMonacoはエアコンが壊れてるから、夏は乗れない・・。
さて、今日はFANクラッチを交換しよう。
と言うのも、渋滞にハマっていると今までより水温が微妙に上がるのに気が付いた。普段より+2℃ぐらい高いかな。
とりあえず点検したら、FANクラッチのシャフトにシミがあるのを発見。
FANクラッチに封入されているシリコンオイルの漏れ始めだ。たぶん水温が上がる原因はコレだろう。
FANクラッチは非分解パーツだから交換するしかない。
まあ、FANクラッチは消耗品の部類のパーツだし、これまでのオイラの経験だとFANクラッチの寿命は長くても7年。今の社外品のFANクラッチはFILE#22での交換以来、丸5年使っているから部品寿命だな。
交換作業開始!
FANクラッチはウォータポンプ・プーリーにボルトで留まっているだけなので、ファンベルトを緩めて、ボルト4本を外せばクーリングFANにFANクラッチが付いた状態で外れる。
続いてクーリングFANのボルト4本を外してFANクラッチを分離。
クーリングFANが汚いので、いつものように水洗い。タワシでゴシゴシ。
洗ったクーリングFANが乾くまでの間、暇なのでFANベルトも新品に交換。
FANベルトは不具合がある訳では無く、単なる定期交換。
前回、交換したのはいつだったかな・・・FILE#45だ。2008年に交換しているから、使用期間は4年。1本の値段は数百円だし、ケチケチせずに全部交換。
FANベルトだけ交換しようとすると面倒くさいけど、クーリングFANが無い時なら交換作業は楽勝だね。
本題に戻そう。
これが新品のFANクラッチ。今回も社外品「HEYDEN」製の物をRockAutoで調達。
ちなみに「HAYDEN」って、テキサスのクーリング部品専門メーカーで、Four Seasons 傘下の企業らしい。
組み付けは外した時の逆。
先ずは、クーリングFANを新品のFANクラッチにネジ留め。
クーリングFANの表裏を逆に付けたら、風の向きが「吸込み」から「押出し」になって、停車してる時なら、そっちの方がエンジンルームが冷えるんじゃないか・・・電動ファンなら停車時だけ逆転できるよなぁ、もしかして特許になるかな~なんて思いながら。
でも残念ながら、ユンボやブルドーザーなんかだと逆転切換えできるクーリングFANは当たり前らしい。ラジエターに詰まったゴミを吹き飛ばすんだと。
脱線ついでに、もう一つ。
クーリングFANの羽の間隔なんだけど、羽同士が近いところと、離れているところがあって、なんかバランスが悪い。
実は、このバランスの悪さが重要で、ファンの回転騒音を減らすためにあえて羽を不等間隔で配置している。
世の中には、こういう事を専門に研究している人が居るってのが凄いね。
次は、組んだFANクラッチをウォータポンプ・プーリーに取付け。
4本のボルトで留めるだけだけど、プーリーの穴の位置出し用に、最初に1本だけ長めのボルトをウォータポンプのフランジのネジ穴に入れ、ておくと、FANクラッチのネジ留めが楽になる。
FANクラッチの4本のボルトを入れたら、ブレーカーバーを噛まして、共回りしないようにして本締め。
一旦エンジンを掛けて、水温が異常に上がらない事と、ベルトのたわみを再確認して作業完了。
これでまた5年間は大丈夫だろう。
作業時間は1時間。
2012.09.29