めでたく2014年が明けた。今年もがんばって行こう。
という事で、2014年のMonocoのイジリ初めはデフオイルの交換。
前回の交換(FILE#088 鉱物油化)は3年前。基本は2年毎に交換なので1年オーバー。
まあ、その間の走行距離は2000Km程度なので・・・と言い訳。
デフオイル交換での最初の作業はデフオイルの抜けを良くする為に10分ほど近所を回ってデフオイルを温めること。
デフオイルは粘度が高いから冷たいままだと抜けが悪いのでね。
オイルが温まったら、冷えないうちにとっととやっつけよう。
速攻で後輪をジャッキアップ。
あれ、デフカバーの縁にオイルが滲でるな~。でもって、デフカバーを留めているネジを緩めようとしたら、軽く緩んでしまった。
ガスケットが痩せたのかな。
デフカバーのネジを抜いてもデフオイルは出てこない。液体ガスケットで完全に張付いている。
いったいどこからオイルが滲んだんだろう?と思いながらマイナスドライバーでデフカバーをコジるとガスケットが剥がれてデフオイルが出てきた。
もっと黒いかと思っていたが、意外と透明度が高い。
あらかたデフオイルが抜けたところでデフカバーを外す。
3年ぶりにデフとご対面。
リングギヤの歯の表と裏をよ~く見ると、ピニオンギヤとの「当り」が見える。
リングギヤの歯のほぼ中央に「当り」が付いているので問題無いかな。
こっちはデフカバー。やっぱり液体ガズケットがバッチリ付いているんだよな~。
いったい、どこからオイルが滲んだのだろう。不思議だ。
考えていても作業は進まないので、スクレーパーでガスケットをこそぎ取る。
念のためオイルストーンで当り面をさらっておこう。
ここからは組み付け。
先ずは、綺麗になったデフカバーに液体ガスケットを塗布。
そんでもって、ボルト穴を合わせながら紙ガスケットを載せる。
紙ガスケットはFEL-PRO製。
続いて、紙ガスケットの上に液体ガスケットを塗布。
これをデフケースに取り付ける。
液体ガスケットが硬化するまで時間があるので抜いたデフオイルをチェック。
前回の交換時より明らかに透明度は高いが、大量の金属粉がキラキラ。
何か添加剤を入れた方がよいのかな~?
さて、液体ガスケットが硬化するまでは、まだ時間がある。
そうだ、プロペラシャフトのUジョイントのグリスアップでもしよう。
デフ側のUジョイントのリテーナを取って、ピニオン・ヨークからプロペラシャフトを外す。
こうしないと、ピニオン・ヨークが邪魔でグリスガンのカプラーがUジョイントのグリス・ニップルに刺さらないんだな。
プロペラシャフトを外すと、Uジョイントのカップがフリーになってしまうから、そのままグリスガンをポンピングすると、グリス圧でカップが押し出されてしまう。
なので、フリーのカップをCクランプで挟んでから古いグリスを押し出すようにグリスガンをポンピング。
まったく、ACデルコのUジョイントはグリス・ニップルの位置が悪いから、たかがグリスアップなのに手間が掛かりすぎだぞ。
そんな、こんなしているると小一時間経つので、そろそろデフオイルを入れよう。
銘柄は前回と同じKendallのデフオイル。規定の注入量は4.5pt(2.1リットル)。
フィラー・プラグはシールテープを巻き直し。
フィラー・プラグから指を突っ込んで油面を確認しながら最終的な油量を調整する。フィラーから3~6mm下が適正油面。
注油が完了したら、フィラー・プラグを締め込む。
この後、近所を一回りしてオイル漏れが無いことを確認して作業完了。
作業時間は3時間。
本日の教訓「デフオイルだって劣化する。定期的に交換しよう」
次回の交換は2年後。2016年か・・・。
2014.01.04