ボンネットを開けてみたものの、さてさて、今日は何をしようかな。
あっそうだ、このまえディーゼリングが起きたんだっけ。
もしかしたらキャブが二次エアを吸っているかな?。
2009年8月にリビルド・キャブに交換したが、そろそろオーバーホールの時期かも。
それじゃあ、キャブのオーバーホール行ってみよう。
フライパンの様なエアクリを取るとキャブが現れる。
あ~、キャブ汚いね~。ワニスだらけだ。
フュエル・ラインのフレアナットの山がヒタヒタになっているから、舐めてしまう前にこれも交換しよう。
キャブからバキュームホース、アクセルリンケージ、フュエル・ラインなんかを外して、キャブ本体をインマニから外す。
ものの10分でキャブの取り外し完了。
ここからキャブを分解する。
一応このキャブは Holley 製。型番は2245。
キャブの分解は、これまでに何度かやっているが、念のため構造を再確認しておこう。
キャブの構造は大きく三つのパーツから成っていて、上から
・Air Horn
・Main Body
・Throttle Body
の順。
真ん中のMain Bodyに向かってAir HornとThrottle Bodyが組み付けネジで留まっていて、
各パーツの合わせ目にガスケットが入る。
キャブのオーバーホールにはオーバーホール・キットなる交換部品のセットが必要。
って事で、これが用意したオーバーホール・キット。
40年前のMonacoだがRockAutoやeBayでオーバーホール・キットは簡単に手に入る。
「WELLS」って書いてあるのがメーカー名っぽいが、良く判らん。
オーバーホール・キットの中身はガスケット類がメインで、小物類がちらほら。
外したキャブを上から覗く。
スロットルの筒の中は結構きれいだが、天板には所々に薄茶色のワニスが付いている。
このワニスはゼリー状になってキャブのアルミ肌にこびり付いている。
写真の右側がMain Bodyで、左側が外したAir Hornをひっくり返したもの。
Main Bodyのフロート室の底にも薄っすらとワニスが沈殿。
黒い小片は、おそらくガスケットが剥がれ落ちたものだろう。ガスケットは終わってるね。
続いて、Main BodyからThrottle Bodyを外す。
左側がThrottle Body。
Throttle Bodyのガスケットが変形して内側にハミ出ている。
こっちのガスケットも終わってるね。
Main Bodyのフロート室の裏側の刻印。
何て書いてあるのか読んでみたけど、特許で守られてる云々。
へ~、こんなシンプルなキャブでも特許があるんだ。
さあ、ここからは掃除。
使うのはスプレー式のワコーズのキャブレター・クリーナー。
ガソリンの各流路をガソリンの流れとは逆方向からクリーナーを吹いてワニスを洗い流す。
Main Bodyは綺麗になった。
Throttle Bodyも同じ様にキャブレター・クリーナーで掃除。
Air Hornもキャブレター・クリーナーを吹きまくって綺麗になった。
ちなみにトレイの液体は洗浄後のキャブレター・クリーナー液。汚っ。
しかし、ワコーズのクリーナーは良く効くねぇ~。作業が楽だよ。
でも臭いが強いから屋外で作業しているのに頭がクラクラするわ。
屋内で作業したらきっと倒れるね。
そんなこんなで掃除が終わったら、とっとと組み立て直そう。
その作業は・・・後編に続く。