エンジンルームのバキュームホースをチョイト曲げると、この通りヒビ割れだらけ。
この前のキャブのオーバーホールの時に発見してしまった。
バキュームホースが硬化しているのはわかっていたのだが、こんなに酷く
なっているとは・・・迂闊だった。
バキューム・リークする前に、とっとと交換しなきゃ。
エアクリーナーを外すとバキュームホースの全貌が見えるが・・・
あちゃー、ホースがありすぎだよ。
何でこんなにホースが多いかと言うと、74年から始まった排ガス対策の仕掛けが
バキューム圧を使っているからなんだな。
まあ、オイラ的には電気仕掛けよりマシだと思ってるが。
おっと、話しが逸れてしまった。
それで、今回交換するのは数あるバキュームホースの中でも太いヤツ。
・ブレーキ・ブースターバキューム・ライン
・クランクケース・ベンチレーション。PCVね。
・キャニスター・パージ・ライン
・ボウル・ベント・ライン
それと・・・
・クルーズ・コントロール・バキューム。
こんなところかな。
ホース交換は古いホースを抜くわけだが、なかには張り付いて抵抗するヤツがいる。
そんな時は、ちからまかせに引っ張らず、ピッキング・ツールを差し込んでホースの
張り付きを剥がしてやれば、すんなり抜ける。
特にホースの差込みがプラスチック場合は、割らないように慎重に。
しかし、ピッキング・ツールでも張り付きが剥がせない頑固者がいる。
そんなホースは差し込みの所を切ってしまおう。
交換のために用意したバキュームホース。
耐油性のホースで、太さは内径が 1/2、3/8、5/16、もろもろ。
外したホースと同じ内径のものを選んで、同じ長さにカットして付け直す。
これだけホースを用意してもフィッティングと太さが合わないものがある。
キャニスター・パージ・ラインがその例。
5/16のホースでもゆるい。
そんなときは、有り合わせのホースと異径ホースジョイントを使って
ホースを作ってしまう。
おっと、チャコール・キャニスターに刺さっているフューエル・タンク・ベント・ラインを
忘れてた。これも交換。
ところで、チャコール・キャニスターは日本車を含め、今のクルマにも付いている。
チャコール・キャニスター自体は、ガソリンタンクや、キャブのボウル(フロート室)
の中で気化したガソリンを集めてインテーク・マニホールドから吸わせて燃やして
しまおうって装置。
いったい、どんな造りになっているのだろう?
何か気になるので外してみよう。
これがチャコール・キャニスターの底。
むちゃくちゃ汚れているがフィルターがハマっている。
汚れたフィルターをめくってみると・・・何やら黒いツブツブが。
これがチャコール=活性炭だ。
絶対に40年前の活性炭だ。果たして今も機能しているのだろうか?
でも、これ以上分解できない。
チャコール・キャニスターは中途半端だが分解できないので、
そっ~と元に戻しておこう。
今回交換したバキュームホース。
やはり、エンジンに近いホースほど熱でアオられるからか、劣化が激しい。
本日の教訓「ホースの劣化は見た目じゃ分からん。触って曲げて確かめよう」
作業時間は2時間。
2014.03.09