前回のFILE#158_腐ってもブレーキ後編で出来なかったフロントのブレーキオイル交換。マイティーパックで吸出し。
あら~、キャリパーのリテーナークリップがだいぶ汚れてる。
これが汚れるとキャリパーがスムースにスライドできなくて片効きの原因になるから、ちょいと掃除しよう。
案の定キャリパーのスライドが渋くてリテーナークリップを外してもキャリパーが外せない。
そんな時はCクランプでブレーキピストンを押し戻し。
ピストン自体は簡単に動くので固着は無し。OK。
キャリパーが外れたら、スライダーをワイヤーブラシで掃除してパッドグリスを塗布。
GM車や国産車の片押しキャリパーにはスライドピンが付いているが、この時代のクライスラー車にはスライドピンは無く、スライダーの上をキャリパーがスライドする。
キャリパーを組んでリテーナークリップを留めたら掃除完了。
一応、車検前の整備なのでガタの無い事を確認しながらサスペンションとステアリング・リンケージのボールジョイントのグリス・リパックも完了。
そうそう、前回は運転席側後輪用のブレーキパイプを交換したが、助手席側のブレーキパイプもサビが気になってきたので交換してしまった。
よし、これでブレーキ周りは完璧だ・・・あれっ。
なんかブレーキペダルが深くないかい?
元々MONACOのブレーキは深かったけど、こんなだったかなぁ?
ぎゅーっと踏み込むと踏み切れそうなんだけど。
再度ブレーキオイルのエア抜きをしてみたがエアは出てこない。
あちゃー、もしかしてマスターシリンダー抜けた?
いやいや、エンジンを切ってブースターが効かない状態だとしっかりブレーキペダルに当たりが出るからマスターシリンダーは大丈夫?
ブレーキは深いけど、効かない訳ではないし、よく判らん。
はたして車検は大丈夫か?
2015.11.16