今回もまたまたブレーキ。
車検屋から戻ってきたものの車検屋さんから「車検は通ったけどリヤブレーキがあまり効いてなよ」と言われてしまった。
あ~やっぱり。たぶんそうだろうと思っていたんだ。ゴメンね車検屋さん。
リヤブレーキが利かない原因は、たぶんコイツ。ブレーキを掛けていない時の左右のブレーキシューの広がり具合を決めているアジャスタースクリュー。
FILE#159_キャリパー掃除で発生したブレーキペダルが深くなった事の原因を考えていて、
ふと思ったんだよね、FILE#157 腐ってもブレーキ 前編で交換したアジャスタースクリューの調整が不十分でブレーキシューとドラムの隙間が広過ぎるんじゃないかって。
それでは、早速アジャスタースクリューを調整しよう。
って焦ってはいけない。リヤブレーキを見てみるとパーキングブレーキレバーが少し引かれた状態になっている。もちろんパーキングブレーキは踏んでいない。
今回はアジャスタースクリューを初期状態から調整するので、パーキングブレーキレバーが引かれていない状態に戻すのが先。
パーキングブレーキレバーを戻す為にパーキングブレーキアジャスターのナットを緩めてパーキングブレーキワイヤーのテンションを抜いてやる。
で、パーキングブレーキレバーが戻った。
ここからアジャスタースクリューの調整。
ギザギザの部分を回していくとアジャスタースクリューが伸びてブレーキシューが開く。とりあえずドラムが装着できるギリギリまでブレーキシューを広げる。
このあとタイヤを装着した状態で、バックプレートのサービスホールからマイナスドライバーを突っ込んで更にアジャスタースクリューを伸ばしていく。
タイヤを手で回してブレーキシューの引きずり具合を確認しながら、ブレーキシューが少しドラムに擦るぐらいの所でアジャスタースクリューの調整完了。
これでブレーキシューとドラムの隙間はほぼゼロだ。
アジャスタースクリューの調整が終わったところで、パーキングブレーキアジャスターを締め込み直してパーキングブレーキワイヤーを張る。
ちなみにヘンテコな形の金具がパークングブレーキのイコライザー。GM車でも同じタイプのイコライザーを使っているからアメ車では一般的なのかも。日本車の天秤型のイコライザーとは形状が全然違うなぁ。
このイコライザー、パーキングブレーキペダルを踏んでいくと最初に運転席側のパーキングブレーキが効いて、その後に助手席側ののパーキングブレーキが効く仕組みだから、しっかりパーキングブレーキペダルを踏み込まないと両輪にパーキングブレーキが掛からないぞ。
そして問題のブレーキペダルはというと、ほ~ら踏み代が減った。
やはり原因はアジャスタースクリューだったか。
いやー、やっとブレーキから解放された。
作業時間は3時間。
2015.11.29