エンジン換装も完了し、スターターも調子良くなった事だし、今まではエンジンを掛ける事を最優先に適当に調整していたキャブを再調整しよう。
でも、キャブを再調整する前にもう一度分解して細部まできちんと洗浄しようっと。
エンジンを搭載した時にキャブは1回O/Hしたんだけど、その時は急いでいたから隅々まで洗いきれてなかったのでね。
リンケージ類は細かいクリップで留まっているので、無くさない様に取り外しは慎重に・・。
フューエル・ラインはパイプ。
フレアナット(9/16と1/2)には、やっぱりフレアナットレンチが一番。スパナはダメ。
キャブを外したら、インテークとバキューム類にゴミが入らないようにテーピング。
外したキャブ。バラしますか。
スロットルボディのエンジン側。
ススけてるって事はガスが濃いってこと。それに、左右のポートでススけ具合が違うので、アイドル・ミクスチャーのバランスが取れていない。
キャブを割ってBowl内を見てみると・・・。底に残っているガソリンは茶色。おまけに細かなサビの様なゴミが。
メッキの小皿に移してみたが、やっぱり茶色。
エンジンを搭載した時にフュエル・フィルタは新品を取り付けたのだが・・・こりゃぁ、ガソリンタンクも一度、洗わないとダメかなぁ・・ふぅ。
気を取り直して洗浄。使った洗浄剤はSoft99のCARB JET。ツンとくる匂いはキツいが泡状のスプレーがイイ感じで汚れを溶かしていく。入り組んだポートは歯ブラシと歯間ブラシでゴシゴシ。
Bowlも洗浄。細かい通路は真鍮の極細ワイヤーでつつく。
掃除が終わったら、キャブを組み上げ。
組み上げ用にキャブのリビルト・キットを再度入手。前回はMOPARのOld Stockのキットを使ったが、値段が高かったので、社外品のキットをeBayでGet。
組み上がったキャブをインテークに戻して、キャブ調整の開始。
秘密兵器その1・・負圧計。
キャブのアイドル・ミクスチャーの調整には空燃費計が必要なのだが、そんな物は持っていないので、代わりに負圧計を使う。
このキャブには負圧計用のバキュームポートが無いので、エアクリーナーにつながるバキュームポートに負圧計をセット。フロント・ウィンドウに置いた4連メータが負圧計。でも使っているのは右端の1個だけ。元が4気筒のバイク用の負圧計なんでね。
秘密兵器その2・・デジタル・タコ。
キャブ調整はエンジン回転数を見ながら調整ネジを回すので、エンジンルーム内でエンジン回転数が見れて、回転数の表示精度も10回転の単位まで分かるテスターが必要。
私のツールはOTCのデジタル・テスターで、プラグワイヤーにピックアップを挟んで回転数を検出するタイプ。
ここまでセットしたら、キャブ調整を開始。
1.とりあえず左右のアイドル・ミクスチャー・スクリューを、いっぱいに締め込んでから1回転戻し。
2.エンジンを掛けて水温計が安定するまで暖気。
3.規定のアイドリング回転数になるようにアイドル・ストップ・スクリューをセット。
4.負圧計を見ながら、負圧が大きくなる方向に片側のアイドル・ミクスチャー・スクリューを回す。1度に回す量は1/4回転以下。
5.反対側のアイドル・ミクスチャー・スクリューを同じ量だけ回す。
6.アイドル・ミクスチャー・スクリューを回した事によりアイドリンク回転数が上がるので、規定回転数になるようにアイドル・ストップ・スクリューを再セット。
4~6を何度か繰り返していると、アイドル・ミクスチャー・スクリューをそれまでと同じ方向に回すとエンジン回転数が下がるポイントがある。アイドリング回転数が10回転落ち込むポイントがアイドル・ミクスチャー・スクリューのベストポジション。
って具合に設定。