最近イグニッションを切った後、たまに「グルン、グルン」とディーゼリングす事がある。
う~ん、シリンダー内に火種になるカーボンがあるとも思えないし、点火時期でも確認してみるか。
これがオイラのタイミング・ライト。
アメリカのINNOVAって会社のやつだけどフラッシュしながら回転数が表示されるので結構便利 。
おっと、肝心のMONACOの点火時期の設定っていくつだ?
やった、ラベルがあったよ。良かった~残っていてくれて。750PRMで-5度ね。
でも、タイミング・ライトを当ててみると・・・ん、ん、0度しかないじゃん。
そういえば、Y.S.Mさんが 「なんかタイミング遅らせないと調子出ないんですよね」って言ってたな。
何でだ?
とりあえず、デスビキャップを明けてロータを揺すってみると微妙にガタがある。角度にして5度位かな。ガバナーのガタなのか、デスビシャフトのガタのなのか、よく分からん。
今のデスビは古いエンジンから移植した物なので、中が結構汚い。とりあえずデスビ交換してみるか。
こんな時の為にeBayゲットしておいた中古の予備デスビが手元にあるし。
で、早々にデスビを抜いてしまった。左が今のデスビで右が交換用のデスビ。本当はオーバーホールしてから使おうと思っていたけど、まっいいか。
今のデスビと予備デスビとでは茶色のシャフト・リテーナーの形が違うが、シャフト自体の長さは同じだから大丈夫だろう。
こっちはエンジン側。
穴の中に見えるのがデスビのドリブン・ギヤ。
中心の切れ込みにデスビのシャフトの先端のキーがハマる。カムシャフトに付いているドライブ・ギヤが、このギアを駆動してデスビが回る仕組み。
シボレー・エンジンだとデスビを引き抜くとシャフトにドリブン・ギヤが付いて来るけど、クライスラーはドリブン・ギヤがエンジン側に残るので、クランクの角度が適当な位置でデスビを引き抜いても、だいたいのローターの位置さえ覚えておけば元通りに戻せる。
デスビを挿して、だいたいの元の位置になるようデスビ本体を回したら、リテーナーを仮止めして、デスビキャップを装着。
ここでスターターを回すと・・・キュルキュル、グウォンと、一発でエンジン起動。中古のデスビがチョット心配だったが、エンジンRUNしたので第一関門は突破。
このあと、もう一度タイミング・ライトを当てながら-5度になるようにデスビ位置を調整したが、エンジンはすこぶる快調。そこから回転数を上げて行くとガバナー進角もちゃんと出来ている。
何よりスターターを回した時にエンジンの初爆が出るのが早くなった様に感じる。
外したデスビをチェックしてみると、ピックアップ・コイルとリラクターとのエア・ギャップが0.5mm位ある。規定値は0.008インチ=0.2mmなので離れ過ぎている。
これが進角がおかしかった原因か?・・・よく分からん。
汚れてはいるがデスビシャフトのオイルレス・メタルにはガタは無いので、オーバーホールのベースとして使えそうだ。
そんでもって、肝心のディ-ゼリングだが、デスビを交換した後に何回かエンジンRUN/STOPを繰り返してみたがディ-ゼリングは出なかった。イグニッションをOFFした時のエンジンの「切れ」が良くなった様に感じるが、しばらくはこのままで様子見だな。
作業時間はデスビ交換+点火時期調整で1時間ほど。
2008.04.27