いや~暑いね。
長時間の作業は、熱中症で倒れていまいそうだから、軽い作業のファンベルト交換いってみよう。
MONACOのファンベルトは昔ながらのVベルト。昔ながらって言うのも変だなぁ、昔そのものだ。
Vベルトの場合は、回す補機毎にベルトが掛かっているのが普通で、現代車のような1本掛のリブ(サーペタイン)・ベルトではない。
MONACOのVベルトは2種類で計3本。
こっちのベルトはクランク・プーリー&オルタ&ACコンプレッサを回すダブル掛け。
こっちのベルトはクランク・プーリー&ウォータ・ポンプ&パワステ・ポンプを回すシングル掛け。
用意した交換用の3本のVベルトはコレ。
では、早速作業と参りましょう。
先ずはベルトを外さなきゃ。
クランク・プーリー&オルタ&ACコンプレッサのVベルトは、オルタ・プーリーがベルト・テンショナーを兼ねているので、オルタ本体の固定ボルトを緩める。
先にオルタを固定しているピボット・シャフトのボルトを緩める。
次にテンション調整用のボルトを緩めて、オルタ本体を移動させると、ハイ、ベルトが外れました。
次はクランク・プーリー&ウォーターPump&パワステ・ポンプのベルト。
こっちはパワステ・ポンプのプーリーがテンショナーを兼ねているので、先ずはパワステ・ポンプのブラケットのテンション調整ボルトを緩める。
続いてパワステ・ポンプのブラケットのピボットシャフトのボルトを緩める。
パワステ・ポンプのブラケットを動かすと、こっちのベルトも外れた。
ちなみに、ボルトから垂れている黒い筋はクーラント。このボルトはシリンダーブロックのウォータージャケットまで貫通していて、緩めるとクーラントが流れ出てくる。
Vベルトが外れたら、クーリング・ファンをくぐらせて取り出す。
右側が今まで付いていたベルトで左側が新品。
外したVベルトはお約束通り、緊急時の交換用に保管。
装着は、外した時の逆の手順で新品のベルトをハメて行くだけなのだが、ここで秘密兵器登場。
この黒い鎌みたいな工具!
こうやってオルタのケースに引っ掛けて、スピンナー・ハンドルをエイッと押してVベルトにテンションを掛ける。
う~ん、実に原始的な工具だけど、これが無いとテンションを掛けられないんだなぁ。
で、テンションを掛けた状態でオルタの固定ボルトを締め付ける。
こっちはパワステ・ポンプのブラケットの固定。
ブラケットに1/2インチ・ドライブ用のサービス・ホールがあるので、そこにスピンナー・ハンドルを突っ込んで、エイッと押せばVベルトにテンションが掛かる。
その状態でブラケットの固定ボルトを締め付ける。
交換作完了。
エンジンを掛けてチェック。
「ビ~ン」って変な音。明らかにVべルト交換前とは違う音がする。アレレ何だ??
ベアリングがうなるような音なので、オルタかな?、そう言えばオルタのピボットシャフトを締め付ける時に、締め付けトルクに負けてオルタのケースが少し歪んでいたな。カラーが入っているので、気にしていなかったが、ちょっと緩めてみるか。
再度エンジンを掛けてチェック。
今度は変な音はしない。やはりオルタのピボットシャフトを締め付け過ぎが異音の原因だったようだ。
本日の教訓:
オルタのピボット・シャフトは締め付けすぎるな!
カラーは信用せず、オルタ・ケースの歪みを見ながら締め付けろ。
作業時間は1時間弱。
2008.07.20