前回からの続き。
いきなり、ホーシング丸ごと下ろしてます。
MONACOの「クライスラー 8-1/4」デフは、デフキャリアがホーシングと一体になっているタイプ。
「クライスラー 8-3/4」や「フォード9インチ」みたいにデフキャリアだけをホーシングから外す事ができないんだわ。
ESEさん曰く、「ホーシングを車体につけたままでもオーバーホールできない事はないけど、車体の下に潜って作業するより、丸ごと下ろしてしまった方が作業が早い」との事。
ホーシングはリーフ・スプリングにUボルトで固定されてるんだけど、ホーシングをリーフから外す際に哀れUボルトは真っ二つに切断。
ナットが固着してたんだとさ。
お次はデフ・カバー。
開けるとデフ・ギヤにご対面。
このオイルの汚さは何だ!
「デフ」って呼ぶけど、正式には「デファレンシャル・ギヤ(Differential Gear)」日本語にすると「差動歯車」。
「デフ」とは、この4個の小さなギアの組み合わせた物の事なんだよ。
コーナーで内輪と外輪とで回転差がついても、この4個の小さなギアが回転差を吸収してクルマがスムースに曲がるんだな。
そんでもって、デフ・ギヤをキャリアから外すとピニオン・ギヤが抜ける。
ピニオンの歯数からして、ギヤ・レシオはやっぱり2.7だね。
ガビ~ン。 ピニオンの歯が欠けてる!
歯が欠けるって事もスゴいが、歯が欠けてもそれなりに走ってしまう所にアメ車のタフネスさを感じる。
次回へつづく。
おまけ。
ESEさんのファクトリーにて'74 MONACOのツーショット。'74 MONACOが2台並ぶ光景はめったに無いぞ。