デフをオーバーホ-ルしてからの走行距離がようやく300 kmになった。新品のリング&ピニオンだから「当たり」が付く過程で金属粉がでるんで、ここらで一度デフオイルを交換。
では、早速オイルを排出といきましょう。
と、その前に、オイルを柔らかくするために近所を走ってデフを暖めます。
クルマをウマに載せて、ドレン・ボルトを緩めてっと・・・あれれドレン・ボルトが無い。
な~んてボケてみました。クライスラーの8-1/4デフにはドレン・ボルトは有りません。
デフ・オイルを抜くにはデフ・カバーを外します。デフ・カバーは1/2インチのネジ10本で留まっているので、上側のネジ2本だけを半緩め状態で残しておいてデフ・カバーを剥がします。
あ~、なんか灰色のオイルが出てきたよ。
ある程度こオイルが抜けたらデフ・カバーを取り払って、デフとご対面。
デフ・ケースの下の方に溜まっているオイルを手で掻き出す。デフ・オイルは粘度が高いから自然に垂れ落ちるの待ってるのがじれったくてね。
使用済みデフ・オイル。
元色は透き通った油色だったと思うが、300Kmの走行で、この通り見事な灰色に。
灰色の色素の元は「鉄」??
ここからは元に戻す作業。
スクレーパを使ってデフ・カバーから紙ガスケットと液体ガスケットの残骸を綺麗に取り除いて・・
新しく液体ガスケットを塗ってからガスケットを載せる。
これがデフ・カバーの紙ガスケット。FEL-PRO製。
ガスケットをデフ・カバーに載せたら、ガスケットの上にも液体ガスケットを塗る。
ちょうど紙ガスケットを液体ガスケットでサンドイッチする格好だね。
そのまま放置して液体ガスケットがチョットだけ硬化するのを待ってからデフ・ケースに取り付け。
デフ・ケースにデフ・カバーを取り付けたら、更に液体ガスケットが硬化するの待つ。
ま~のんびり行こう。こういった「待ち」ができるのもDIYのメリットだから。
その間に新油の準備。
新油の銘柄は、な、なんと、RED・LINE。
MONACOには少々もったいねぇな~、なんて思ったが、まぁいいか。
硬さは75W-140のマルチ・グレード。ちなみにメーカ指定はシングル90。
デフ・オイルをデフ・ケースに入れる時はサクション・ガンを使うのだけれど、オイルが硬いとサクショ・ガンの吸引/排出が重くなるんで、ラジエターに載せておけば少しでもオイルが柔らかくなるかな???
液体ガスケットが硬化するのを1時間ぐらい待ったら、いよいよ新油の注入。
でもラジエターではパワー不足だった・・・。結局バケツにお湯を張って新油を暖めた。
注入量の規定は4.5pints (2.11リットル)で、適正油面はフィラーの下3~6mm。世の中、適正油面はフィラーと同じ高さって言うのが一般的だけど、サービス・マニュアルによれば、このデフはフィラーまでオイルを入れてしまうと「入れ過ぎ」なんだと。
新油の注入はクルマの下に潜ってサクション・ガンと格闘していたので、写真を撮る余裕が無かった。
作業の締めはフィラー・プラグ。
フィラー・プラグはテーパーネジなので締めすぎには注意が必要なんだけど、サービス・マニュアルに締め付けトルクが書いてない。なので「勘」。
四角い頭は19mmの12ポイントのレンチでOK。
作業時間は3時間ど。
デフ・オイル交換後は・・特に変化なし。まぁそうだろうな。
【追加】
一週間後にデフ・オイルが漏れがないかどうか再確認したら、フィラー・プラグからデフ・オイルが
少量タレていた。
デフ・オイル交換したときにフィラー・プラグは何もシールせずに締め込んだのだが、やっぱダメなのかな。
と言う事でフィラー・プラグにシール・テープを巻いて、締め直した。
たぶんこれで大丈夫だろう。って勝手に思ってる。
おまけ。
フィラー・プラグを締めて、前方をふと見るとユニバーサル・ジョイントのグリス・ニップルがコッチを向いてる。
何か「グリスアップしてくれ~」と訴えているみたいだから、グリスアップしておいた。