本日は、晴天なり。じゃなくて、WP(Water Pump、ウォーター・ポンプ)の交換。
理由は・・後ほど。
で、早速WPプーリーからファン・クラッチの取り外し。ファン・クラッチのシャフトがWPプーリーに取り付けられているので、コイツを外さない事には何事も始らない。
ファン・クラッチはネジ4本で留まっているだけなのだが、ネジを回そうとして力を入れると、WPプーリーも回ってしまうのでブレーカー・バーを他のネジ頭に噛まして、押さえながらネジを緩める。
ファン・クラッチのシャフトが外れたら、シュラウドとエンジンの隙間を通してファンごと引き出す。
隙間っていっても、微妙な間隔なので、あっちに捻り、こっちに捻りしながらの、知恵の輪状態。
おっと、オルタは邪魔なので既に外してます。
続いてA/Cコンプレッサーの取り外し。
A/Cコンプレッサーのブラケットがウォーター・ポンプを固定しているネジで共締めされているのでね。
外したA/Cコンプレッサーは横で休んでいてもらいましょう。
続いてパワステ・ポンプも取り外し。
パワステ・ポンプのブラケットもウォーター・ポンプをブロックに固定しているネジで共締めされている。
やっとこさ、ウォーター・ポンプを外せる状態になった。
ここまで来るのに、小一時間。
A/Cコンプレッサーといい、パワステ・ポンプといいい、何でウォーター・ポンプのボルトを使って
固定するかなぁ~。
シボレー・エンジンみたいにウォーター・ポンプ単体で外せるように設計出来なかったのかね~。
ボルトが抜けても、ウォーター・ポンプは液体ガスケットでピッタリ貼り付いているので、引っぱったぐらいじゃ外れない。
仕方なく薄いマイナスドラーバでコジる。チョットでもガスケットが浮けば、こっちのもの。
そこからはウォーター・ポンプを押せば、メリメリ言ってガスケットが剥がれる。
ガスケットの残骸はスクレーパーで削ぎ落とす。
ようやく外れたウォーター・ポンプ。
ウォーター・ポンプの下側の「穴」の周りに、何か染み出た跡がる。
この穴はウォーター・ポンプのシャフト・シールから漏れたクーラントを排出するための穴なんだけど、
正常なウォーター・ポンプはクーラントは漏れない。
この穴からクーラントが漏れるということは、ウォーター・ポンプのシールがそろそろヤバいってこと。
これが今回、ウォーター・ポンプを交換した理由だ。
ウォーター・ポンプの内側はこんな風になっている。
インペラー(風車にたいなヤツ)がグルグル回って、ラジエタのロア・ホースからクーラントを吸い上げてエンジンブロックに送る仕組み。
インペラーを揺さぶってみたら、やはりシャフトに若干ガタが出ていた。
さようなら、旧ウォーター・ポンプ(左)。 こんにちは、新品ウォーター・ポンプ(右)。
新品ウォーター・ポンプはアフター・マーッケットの「Gates」ってメーカー。RockAutoで調達。
よく見るとリブ形状が違うが互換品。ちなみに新品は元々アルミ地肌だったので青色スプレーで塗った。
新/旧でインペラーの羽数が違う。
旧品は6枚羽、新品は8枚羽。ウォーター・ポンプを注文する時に6枚か8枚かを選べるのだが、
8枚羽の方がハイ・ボリュームかなと思って、8枚羽を選んだだけ。深い意味は無し。
それでは、ウォーター・ポンプの取付けとまいりましょう。
先ずはウォーター・ポンプに液体ガスケットを塗って紙ガスケットを貼り付け。
その後、さらに紙ガスケットの上にも液体ガスケットを塗布。
そうしたら、ウォーター・ポンプをエンジンに仮止めして、液体ガスケットが硬化するのを待つ。1時間ぐらい。
そうそう、ウォーター・ポンのボルトを「MOPARマーク」入りのものに交換。
こんな場所のボルトは誰も気が付かないだろうな~。自己満足の世界。
液体ガスケットの硬貨を待っている間にヒーターホースを交換してしまおう。
クーラントも抜けてるし、邪魔なA/Cコンプレッサーも外れているから、絶好のチャンス。
でも、何でヒーターホースを交換するのかって
実は、他のホース類はエンジン載せ換えの時に交換しているのだが、ヒーターホースは交換して
なかったんだよね。
外したホースはカッチカチやで~。ホース・クランプも当時のMoparが使っていた針金タイプだし、
もしかして35年目にして初の交換?
しかし、この年代のMopar車はヒーターホースが長いなぁ。
交換用の新品ホース。
特殊なフィッティングではないので、切り売りしている汎用品でOK。
内径1/2インチのホースと、内径5/8インチのホースを各2m用意。現物に合わせて再カット。
新品ホース装着。
ヒーターコア側。ヒーター・バルブはそのまま使用。
こっちはエンジン側。
これで、あと5年は持つだろう。
ヒーターホースを交換してる間にウォーター・ポンプの液体ガスケットも硬化してきたので、外した補器類を戻すか。
ここでちょっとしたコツ。
ウォータ・ポンプシャフト、プーリー、ファンクラッチの3部品をボルトで共締めするのだが、すべての部品のボルト穴位置が揃っていないとボルトが貫通しない。
ボルトを入れようとするとチョットした衝撃でプーリーが動いてしまって、すぐにボルト穴がズレてしまう。かなりイライラする。
そこで、先ずウォータ・ポンプシャフトとプーリーのボルト穴を合わせ、長目のボルトを1本だけ突っ込んでおくと、ウォータ・ポンプシャフトとプーリーのボルト穴がズレないので、その状態でファンクラッチを当てて、本来のボルトを差し込むと、すんなり行く。
補器類を元通りしたらクーラントを入れてエンジン始動。
エンジンが温まるとリザーブタンクのクーラントが、どんどん吸われていくので補充しながら様子見。
ホースからのクーラントの漏れは無い。水温も90℃程度で安定。
フゥ~ッ、やっと終わったぜ。
作業時間は4時間は掛かったね。
オルタもA/Cコンプレッサも重いし、その重いものを支えながらブラケット位置を微調整しつつボルトを
差し込まなきゃならないから腰も痛いし。同じ作業は当分ゴメンだ。
2009.03.29