足腰強化の次なるターゲットはフロント周り。
まずは基本のショックアブソ-バ交換とまいりましょう。
これがショックアブソ-バのアッパー側のマウント。ネジ1個で固定されていて、とってもシンプル。
GM車と同じだね。
おっと、いきなり専用工具の登場。
マウントのナットを緩める時に、芯のシャフトが共回りしてしまうので、こういった専用工具があるんだわ。
Lisle製の工具で、銀のロング・ナットがシャフトの先端の凸にハマってシャフトを固定しつつ、黒いソケットでナットを回す。
たかがナット1個だけど、固着が酷いと専用工具を使っても緩みません・・。
でも、オイラのMONACOはすんなり緩んだ。
ショックアブソーバの下側のマウント・ネジも外して、ショックアブソーバを縮めて(人力で縮める!)、車体から引き抜く。このへんはショックアブソーバがロアアームを貫通しているGM車と造りが違うね。
ハイ、ショックアブソーバが外れました。
あっ、ローターを外してるのはハブベアリングのグリス入れ替えのため。「FILE# 62 軽めの整備」で運転席側だけしかグリス入れ替えしていなかったもんで・・・。
あれれっ、コイルスプリングが無いぞ!どこへ行った!
な~んて、ボケてみました。この年代のクライスラー車のスプリングはトーションバーなのでコイルスプリングは無い。なのでアームまわりが寂しいぐらいにサッパリ。
新旧部品比較。
青いショックアブソーバが交換用の新品。
これはMONROE製のごく普通のベーシックなタイプ。個人輸入なので値段もかなり安い。
ショックアブソーバは消耗品だから、定期的に交換すれば安いので十分。
白いショックアブソーバが今まで付いていたもの。
ブッシュのヘタリ具合がそんなにひどくないので、新車時のオリジナル品から交換されてるっぽい。マウントのネジがすんなり緩んだのは交換していたからかな。
ちなみに刻印を読んだけどメーカーは判らず。でも白いからMONROE製かも。
続いてスタビ・リンクの交換。
見ての通りブッシュはヒビ割れてる。コイツは新車時から交換されてないな。
スタビ・リンクも構造自体は簡単なので見た目には交換は簡単そう・・・と思うと大間違い。
必ずと言っていいほどスタビ・リンクのネジは固着してるので力勝負の作業。
おまけに、MONACOのスタビ・リンクは真ん中のパイプが雌メジになっていて、上下両方からボルト締め。
どうやってバラすんだ??
よく見ると、パイプの中央に凹みがあったので、そこをモンキーで咥えて共回りしないようにしておいて、ボルトを緩めた。
外したスタビ・リンク。
ブッシュは壊死してる。まあ、35年も経てば仕方ないか。
新品のスタビ・リンク。
メーカーは社外品のSPICER。ブルーのブッシュはウレタンっぽいけど普通のゴム。
SPICER製のスタビ・リンクは構造がオリジナルと違い、貫通ロング・ボルトとナット。
GM車だと最初からこの構造なんだけどね。
ショックアブソーバとスタビ・リンクを取り付けて片側の作業完了。
当然、反対側も同じ作業。
作業時間は・・純粋にショックアブソ-バとスタビ・リンクの交換なら、すんなり行って片側1.5時間てところ。
でもって、交換後の乗り味は?
う~ん、「フワフワ」が「シットリ」に変わった。いい感じだね~。
2009.11.15