車検も無事に通り、今回は修理じゃなくて、ドレスアップ・・・かなぁ?
これがオリジナルのステアリング・ホイール。
大径で細身のグリップ。グリップを握りしめるとホーンが鳴るタイプ。
いかにも「70年代」って感じで、雰囲気は悪くはないのだが、寄る年波には勝てず、グリップはあちこちヒビ割れ、センターパットも色あせ。
そして、いかんせん大径なので切り返しなんかのときにステアリングを回すアクションが大きい。最近のクルマに慣れてしまうと、これが結構扱いづらいんだな。
元々超軽パワステだから、もっと径の小さいものにしても全然問題無いのに。
ヨシ、ステアリング・ホイールを市販の物に交換してしまおう!
ところが、色々調べてみると、MONACOに適合するステアリング・ボスが無いんだわ。
普通に考えるとチャレンジャーやチャージャーとかのボスと共通だろうと思うのだが、オイラのMONACOにはオプションのテレスコピックが付いている。それが災いし、普通のMopar用のボスが使えない・・・。
何か妙案が浮かぶかも知れないので、とりあえずステアリングのセンターパッドを外してみた。
ステアリング中央の+ネジ3個で留まっているのがテレスコピックのロック・リング。
ロック・リングを緩めるとテレスコがフリーになって、ロック・リングを締めると、その位置でテレスコがロックされる仕組み。
・・・ん、待てよ、この構造はどこかで見たなぁ。
あっ、これは'83ブロアムのテレスコの仕組みと全く同じだ。もしかしてGM車用のボスが使える???
とりあえず、GM車用のボスが合うかどうか、確認しよう。
オリジナルのステアリング・ホイールとステアリング・シャフトとの嵌合は固く、プラー無しでは絶対に外れないので、Speed Nuts さんからステアリング・プラーを借用。
ちなみに、このプラーはSnap-On製で、ものすごく使いやすい。
あっという間にステアリング・ホイールが外れ、手持ちのGM車用(非テレスコタイプ)のMOMOのボスを付けてみたら・・・ビンゴ!ステアリング・シャフトのスプラインにぴったし。やったね。
GM車用のボスが使えるって事が分かれば、こっちのもの。
早速、MOMOが出しているGM車のテレスコピック用のボスを購入。
でもね、このままポン付けはしないんだなぁ。
ホーン・ボタン取付け用のフランジをグラインダーで削り倒した。
何でかって? それは・・・「ステアリング交換-後編-」で。
この手のパーツはすぐに色褪せるから、取付け前に缶スプレーでつや消し黒を重ね塗り。
一方、コラム方はと言うと。ステアリング・ホイールが外れた状態。
やっぱり35年前のクルマ。茶色のプラスチック部品が割れていて、触ったら・・・ポロリ。
あーあっ。まあ仕方ないか。
こちはは、外れたオリジナルのステアリング・ホイールの裏側。
ビヨーンと伸びたスプリングは、ホーン・ボタン用の電気を流すためのもの。スプリングの先端がコラム側の接点に接触していて、テレスコした時にスプリングが伸縮することで、ステアリングのホーン・ボタンに常に電気を供給用している。
だから、このスプリングはオリジナルから取り外して、MOMOのボスに移植する。
取り外したスプリングをMOMOのボスの裏側の受け皿に置くと、これまたピッタリ。
あとはMOMOのボスをコラムに取付け。
はい、こんな感じ。家に転がっていた昔のMOMOの35φのウッドを取り付けてみた。
そういえば、最近のクルマはエアバッグ付きばかりだから、ステアリングの交換なんてしないわな。
この状態で少々走ってみたが、35φでも全然問題ない。
でも、これは仮の姿。最終的な状態がどうなるのかは「ステアリング交換-後編-」に続く。
2009.12.20