スピード・アップ と言っても、パワーウィンドウの話し。
オイラのMONACOにはファクトリー・オプションのパワーウィンドウが装備されている。
助手席ドアのPWは、助手席ドアのスイッチの操作では結構速くロール・アップ/ダウンするのだが、運転席ドアの集中PWスイッチから助手席ドアのウィンドウを操作すると、いまいちウィンドウの動きが遅い。
何故だ?
今回は、その原因分析と対策を行おう。
まずは、原因分析。
下はMONACOのパワーウィンドウの配線図。左側がオリジナル配線。
この回路を見て、すぐに思ったね、モーター駆動用の電源を遠くから引っぱり過ぎだよ、ってね。
バッテリからのPW電源が運転席ドアの集中PWスイッチを通って助手席ドアのPWスイッチに行って、そこからPWモーターまで行っている。リレーも入ってないし。
そこで対策。
助手席ドアに来ているACCにリレーを咬ませてモーター駆動用の電源にして、転席ドアの集中PWスイッチからは、そのリレーをコントロールするようにすればいいんじゃない。
そうすれば、モーター駆動用の電流が長~い配線やPWスイッチの貧弱な接点を通る事が無くなるので、効率良くモーターに流せる。
お~、完璧な対策だ。
でもって、右側の図がオリジナル配線にモーター駆動用の追加リレーを割り込ませた回路。
助手席ドアPWスイッチとモーターの間にモーター駆動用電源を制御するリレーを追加する。
リレーはロールアップ用、ロールダウン用の2個使い。モーターを回すので、リレーの接点定格は30A、
回路は5極タイプを使用。
えっ、電気を通すだけなら4極タイプのリレーでもいいんじゃないかって?
いやいや、4極リレーじゃダメなんだ。PWスイッチを押していない時はモーターの両方の配線をアースに落とす必要があるんよ。両方の配線をアースに落とす事でモーターにブレーキを掛けてるからね。
では早速、対策の実行。
助手席ドアの内張り剥がしに掛かりますか。
MONACOのドアパネルは上下2分割タイプ。
先に上半分を外す。
続いて下半分を外すとドアの骨格が現れる。
防水ビニールは新車時からの純正品だと思う。
対策の追加リレーは、できるだけ配線が短くなる様にドア・オープナー下に設置。
追加リレーの拡大図。
アメ車のドアは厚みがあるから、取り付けスペースの確保には困らない。
あとは内張りを元通りに戻すだけ。
オイラのこだわり。
配線加工はギボシ端子を使い、芯線はカシメた上から半田付けする。
車体に張り付いている配線だと結構面倒な作業だけど、後々の接触不良を防止するためにはコレが一番。
エレクトロタップとかはオイラ的には論外。
作業時間は追加リレーの事前の配線加工に1.5時間、クルマへの取り付けに2.5時間の計4時間。
結果はバッチリ。
助手席ドアのPWスイッチで操作したときのウィンドウのロール・アップ/ダウンが速くなって、運転席ドアの集中PWスイッチからの操作でも同じ速度でロール・アップ/ダウンする。快適、快適。
運転席ドアにもリレーを追加するかな。
2010.01.11