お役ゴメンだよ、アイドラー・アーム君。
アイドラー・アームと言えば、アメ車の消耗品の定番。陽気も暖かくなってきたし、ここらで交換と行こう。
これがMONACOのアイドラー・アーム。
かなり年季が入ってる。キャッスル・ナットが当時のクライスラー社の3点角タイプなので、たぶん新車時から交換歴無し。でも割りピンが消失してるのは何故だ??
アイドラー・アームの取付け構造自体は至って簡単。フレーム側のピボット・シャフトとセンター・リンクとのジョイントの嵌合だけ。
でも簡単そうに見える部品交換にかぎって、意外と面倒だったりするんだなぁ。
アイドラー・アームの場合は、センター・リンクとのジョイントの嵌合を如何にして外すか・・・だ。
ジョイントはタイロッド・エンドと同じでテーパー嵌合だからキャッスル・ナットを外しただけではアイドラー・アームは外れない。
タイロッド外しで使うシーソー式のボールショイント・プラーを掛けようにも、アイドラー・アームとセンター・リンクの隙間が狭くてプラーの刃が入らない。
なので、オイラこんなタイプの薄刃のボールショイント・プラーを使う。
プラーを締め上げていくと、ボコッとジョイントの嵌合が外れた。やはり持つべきものは特殊工具だね。
ジョイントが外れてしまえば、こっちのもの。
後はピボット・シャフトを抜いてアイドラー・アームを取り外す。
お約束の新旧の部品比較。
新品はAC Delco製。なんとグリス・ニップルが付いてグリス補給ができるようになっているではないか!
もしかしたら対策品なのかな?? それにアームの太さも若干太い。
外した旧品。積年の汚れがビッシリ。
センター・リンクとのジョイントにはグリスが封入されているが、すでにカピカピ。
ジョイント自体もガタついている。交換して良かったわ。
新品の方はと言うと、既に車体に取り付け完了。でもピボット・シャフトを通すのに苦労したよ。
- フレームの取付け穴
- アイドラー・アームのブッシュ
- 隙間に挟むワッシャ
の位置がピタリ揃わないと、シャフトが入らんのだわ。
プラハンでアイドラー・アームを叩いて位置出しすること10分。
このあとグリスガンでグリスを注入して作業完了。
交換後はと言うと・・・走行中のステアリングの据わりが良くなった。
タイドッド・エンドは既に交換しているし、あとはピットマン・アームを交換すればステアリング・リンケージのリフレッシュは完璧だな。
2010.04.11