寄る年波には勝てないね~。ラジエター君。
オイラのMonacoのラジエタにはクライスラーのマークがスタンプされているので、新車時からのオリジナル品だと思う。
コアの詰まりも無いみたいで夏場でもオーバーヒートしないし、クーラント漏れも無く、今まで何の問題も無かったのだが、ここに来て2箇所からのクーラント漏れを発見!
1箇所目はアッパータンクの端っこ。どこからともなくジワジワとクーラントが出てくる。
2箇所目はアッパータンクのCCEGR(温感のバキュームスイッチ)取付けフランジの付け根。
フランジのロウ付け部分から漏れ出しているから、ロウ付けが割れたのかなぁ。経年劣化だね。
今はチョロチョロだけど残りのロウ付が耐え切れなくなってポロッと逝ったら怖い。
さて、どうやって修理しようかな。
漏れ止め剤は流路が詰まるので論外だから、選択肢は
・新品ラジエタに交換する。
・今のラジエタをオーバーホール(バラしてコア交換&再ロウ付け)する。
の二つか。
う~ん、3分ぐらい悩んだが、昨今は円高だから送料を含めてもオーバーホールするより新品交換の方が安く上がるだろう。って理由で新品交換に決定。
新品の手配は、いつものようにRockAuto。注文してから7日で手元に到着。
別にクライスラー製(オリジナル)に拘ってないので、お手ごろ価格のアフターマーケット品(Spectra Premium Industries製)をチョイス。少々の難はあったけど解決済み。
純正交換タイプで、今でと同じ真鍮タイプの2層コア。
それでは交換作業に取り掛かろう。
邪魔な物をサクサク外して行きます。
先ずはファンベルとを緩めて、クーリング・ファンを外す。(ネジ4個)
続いてファン・シュラウド。(ネジ4個)
いい機会だから洗って綺麗にしておこっと。
ここからがラジエタ本体の取り外し。
では、クーラントを抜こうかね。
ラジエタにはドレンコックが付いているけど、抜けが遅いのでロア・ホースを外すついでにクーラントを一気に排出。クーラントは再利用。
続いてアッパータンク側。
アッパー・ホース、ラジエタ・キャップ、リザーバー・ホース、CCEGRを外しちゃいます。
再びロアータンク側に戻って、ATFクーラーのIN、OUTのラインを外す。
ATFクーラーのラインはゴミが入らないようにビニール袋でカバー。
リザーバー・タンクも邪魔なので外しちゃいます。(ネジ2個)
これもついでに洗っておこう。
最後にコア・サポートのネジ(4個)を外して、ラジエタをエンジンルームから取り出す。
コア・サポートの鉄板とロアータンクとの溶接が割れてたりして、やはり年式相応にくたびれてるわ。
ラジエタを取り出した後の図。
サッパリしたので、ここで普段は手の入らない所を掃除。
ラジエタみたに見えるのはエアコンのコンデンサだよ。
続いて新品ラジエタの取付け準備。
CCEGRを移植。おっと、取付け位置が元のラジエタと違ってるね。元のラジエタでは助手席側に付いていたのに、新品ラジエタでは運転席側だ。機能的には取付け位置は関係ない部品だから、まあいいか。
ATFクーラーのフィッティングも元のラジエタから移植。
ドレンコックは奮発して新品を奢った。
取付け準備が完了したら、ラジエタを車体へ。
あれーっ、コア・サポートの取付けネジの位置が合わないぞ!?。
運転席側の取付けネジを先に付けたのだが、助手席側のネジ位置が全然合っていない。ラジエタの左右の取付け金具の間隔がボディのネジ穴間隔より2cmぐらい狭いんだわ。
えーっ、もしかして不良品?或いは違う車種用のラジエタだった?。ここまで来たのに交換断念か?
な~んて、こんな事ぐらいでは騒ぎません。ラジエタの左右の取付け金具は板金モノなので、「えい」っと金具を引っ張ります。
すると、どうでしょう。金具がシャキっと伸びてネジ穴が合うじゃないですか。
更に、旧ラジエタも新品ラジエタも同じ2層コアなのに、新品ラジエタのタンクの方が5mmほど薄くて、ATFクーラーのパイプがフィッティングまで届かない!なんて事が起きても、パイプの曲がりを調整してフィッティングを結合。
ファン・シュラウドの取付けネジの受け金具も曲がりを調整することによって、ちゃんと穴位置が合う。
いやはや、さすがアメリカ製(いや、箱にはMade in Mexicoって書いてあったな)。造りの精度が大雑把すぎ。純正互換品なのにトンチを利かせないと交換できないなんて・・・。
あとは外してあったクーリング・ファン、リザーブ・タンクを取り付けて、緩めたファンベルトを張りなおし。
ホースの継目とかから漏れが無いことを確認しながらクーラント注入。
おっと、今回はラジエタキャップも奮発して新品化。
締めくくりはエンジンを掛けてクーラントのエア抜き。
MONACOはアイドリングで放っておけばゴボゴボ言ってエアが抜ける。エアが抜けるとクーラントの水位が下がるのでクーラントを補充。
エア抜きが済んだら、軽く近所を一回り。水温は90℃前後で安定。交換前と変わらず。ヨシヨシ。
再度、アイドルでクルマ下の床面を見て漏れのチェック。
エンジンを切ってもう一度床面をチェック。(ロアーホースとかの負圧側はエンジンが止まって負圧が無くなると漏れる事があるから)
とりあえずクーラントは垂れていないので大丈夫そう。今日はココまでだな。ふぅ。
午後2時から作業を始めたのに、気が付けば辺りは夕暮れだよ。暗いので目視での漏れ確認は後日、昼間にでもやろう。
作業中に外した部品を洗ったり、掃除をしたりするから時間が掛かるんだよね~。でもそこがDIYの楽しみのひとつだから・・・。
2010.11.07