オルタが調子悪い訳ではないが、走行距離が8万キロを超えブラシの磨耗とレギュレータの寿命が気になるので、予防的な意味で交換する事にした。
一般にオルタ故障の時には丸ごとASSY交換だが、オルタの部品は個別手配ができるので壊れた部品だけ交換できる。今回のようにオルタ内部の電気部品の交換なら簡単にできる。
これが交換する消耗品のブラシ。
これが交換するレギュレータ。
ついでなのでキャパシタも交換。
まずはバッテリーのマイナス端子を外し、ファンベルトを外す。
ファンベルトはテンションプーリーのボルト(15mm)にソケットレンチを掛け、ベルトが緩むように押し下げるだけでOK。自動テンショナーは楽!
オルタ裏側のネジ2つ(1/2インチ)を外す。
1個はバッテリーの+端子へのケーブルを留めているナット。
もう1個はオルタを固定しているステーを留めているボルト。
オルタ上下のネジを外す。
上側はボルト(トルクス T50)とナット(15mm)。
下側はボルト(トルクス T50)。
ネジが外れたら、少し持ち上げて背面の配線コネクタを抜く。これでオルタは完全にフリーになるが、下側のボルト穴にあるCクリップがオルタケースを挟み込むようになっているので、オルタケースを上下に揺するようにして少しずつズラしてオルタをブラケットから外す。
外したオルタの裏側。汚い・・・・。
お次はオルタケースの分解。
オルタケースの周囲4のボルト(5/18インチ)を外す。
ステータがオルタケースの前後をつなぐ様にはまっているので、オルタケースの前側(プーリー側)をプラハンで叩いて外す。
オルタケースの前側が外れると、オルタケースの後側にはステータやブラシ等の部品が残る。
こちらはオルタケースの前側。ローターは付いたまま。
シャフトにもスリップリングにもキズは無い。
今回はケースがあまりに汚なく、パーツクリーナを吹くので内蔵部品を全て外す。
場所によりネジ長と絶縁カバーの有無が違うので、外したネジがどこのものかを覚えておく事!
中央の円筒形の黒いプラスチックはダストカバー。ツメで固定されているので、ポンチで裏側からツメを押し戻して外す。
エンドベアリングにガタは無いが、グリスがブラシの粉で真っ黒。
ベアリングもろともパーツクリーナーで洗浄。ベアリングにグリスをリパックしてダストカバーを取り付ける。
オルタから外した部品。
83キャデの時の経験から部品は全てボルト留めとおもっていたが、93のオルタ(CS-144タイプ)はレギェレータに2箇所の半田付けがある。
「コネクタ」は交換用部品を手配していなかったので、今のものを再使用するために半田付けを分離。
新しい部品を組み込み、レギェレータの端子は半田付け。
この後、ステータを取り付け、ケースの前後を合体。
ケースから飛び出ている白い棒はブラシが飛び出るのを留めている棒。
ケースの前後を合体した後に、この棒を抜くとブラシが飛び出てスリップリングに接触する。
オルタをブラケットに戻す前にブラケットのCクリップをバイスグリップ等で挟み、前側にずらしてブラケットの隙間を拡げておく。
オルタをブラケットに戻したらポンチでCクリップを押し戻す。
あとは外した時と逆の順序で取り付け。
最後にエンジンを掛けた状態でバッテリの電圧を測り、
14.5V。OK。
気になっていたブラシの磨耗具合。
左側が今までついていたもの、右側が新品。ブラシの長さはほとんど同じ。
83の時はブラシがかなり磨耗していたので93もさぞかし磨り減っているだろうと思っていたが期待を裏切られた。
ブラシの材質が変わったのかも。
オルタの脱着に使った工具
オルタの分解に使った工具