93 Cadillacはオートエアコン(CAdillacの場合、正確にはElectric Climate Controlと言う)なのだが、ドライバーが設定できるのは、温度と風量しかない。
エアコン風の吹き出し口の切替や外気導入/内気循環の切替は完全に自動化されている。
それでも普段は問題ないのだが、トンネル内での渋滞時に内気循環にできなかったり、夏場にある程度エアコンが効いて車内が涼しくなってくると、BI-LEVELに勝手に切り替わってしまったりと、色々と不便な場合がる。
そこで今回は風の吹き出し口の正面/足元の切替と、外気導入/内気循環の切替が手動で行えるようにした。
93 Cadillacはエアコン風の吹き出し口の切替や外気導入/内気循環の切替はバキューム圧を利用し、エアコンユニット内の「ドア」を開閉することで行っている。
バキュームのON/OFFはバキュームソレノイドで行われ、空調コントロールモジュールが制御している。
そこで、バキュームソレノイドと空調コントロールモジュールとの間に自作のリレー回路を割り込ませ、空調コントロールモジュールの代わりに外付けのマニュアルスイッチからバキュームソレノイドの開閉が自在にできるようにした。
もちろん、外付けのマニュアルスイッチをOFFにすれば、空調コントロールモジュールによる自動制御に戻る。
これが自作したリレー回路。
リレー回路の回路図。
バキュームソレノイドモジュール。
外付けのマニュアルスイッチ。
左側:自動/手動切替スイッチ
中央:吹き出し口の正面/足元切替スイッチ
右側:外気導入/内気循環切替スイッチ
これでトンネルでも臭くならないし、正面の吹出しから温風を出して手を暖めたりと、かなり便利。
2001.05.13