最近、僅かだがブレーキ時にジャターが出る。ジャッキで持ち上げて前輪を空転させると左前輪の回転にムラがある。原因は左前輪のローターの歪み。
普通ならローターの研磨となるが、研磨に出すと数日間はウマに載せたままになってしまう。我が家の事情で作業は1日で終了しなければならないので、それは不可能。なので、交換用のローターを先に準備しておき、1日で交換する作戦にした。
用意した交換用のローターは中古品。新品も考えたが、この頃のGM車のフロントローターはハブと一体のため無茶苦茶重い。アメリカではABSリング付きの社外品が$45~、AC Delco品で$100~ほどだが、個人輸入した場合には送料が1枚$100するので最低でも2枚で3万円強。本体が高いならまだ許せるが、送料が許せん!
・・・でもドリルドローター(1枚$130)は魅力あるな~
入手した中古ローターは減りも少なくかなり程度が良い。
こんなにサビてて程度が良いのかって?
ローターは鉄製だからサビて当然。表面がサビても全然問題無し。
見た目には偏磨耗も無い(偏磨耗しているローターはローターは一回転させるとローターの厚みが場所によって厚かったり、薄かったりする)のでそのまま使う事にした。
ちなみにハブに付いている銀色の歯車みたいなのがABSのロータ。
そのまま使うと言ってもハブベアリングは交換する。
まずは、中古ローターからベアリングレースの抜き取り。
左の写真はインナー側のハブシールを外しているところ。ベアリングのグリスが流れ出ないようにするのがハブシールの役目。
本当ならハブシールを外すバールに似た専用工具を使うのだが、たまたま手元に無かったのでタガネを使ってグリグリ。
ハブシールが外れて、ようやくインナーベアリングが取り出せる。
当然グリスまみれ。
グリスをふき取りベアリングレースを見てみると、幾分ガジったあとがある。
ベアリングレースとしては終わっているので交換。
油圧プレスが無いので内側からベアリングレースにポンチを当てて、ひたすらハンマーで叩く。
叩き続ける事10分。アウターのベアリングレースが外れる。
今度はインナーのベアリングレース。こっちもポンチを当てて、ひたすらハンマーで叩く。
それにしても響きわたるハンマー音は近所迷惑だな。
インナーのベアリングレースも外れた。
用意した新品のベアリング。AC Delco製。
左側の大径の方がインナーベアリング。GM#457049/AC Delco#S7
右側の小径の方がアウターベアリング。GM#457196/AC Delco#S6
今度は新しいベアリングレースの打ち込み。
古いベアリングレースを当て木代わりにして新しいアウターのベアリングレースを打ち込んでいく。
またも響き渡るハンマー音。
ベアリングレースがストッパーの段差まで入ると、ハンマーの音が重い音に変わるのですぐに分かる。