本当なら今装着されているキャリパーをオーバーホールすれば良いのだが、今のキャリパーはサビが予想される事と、作業環境の都合でクルマをジャッキアップしておける時間が限られているので、交換用キャリパーを事前に準備しておく作戦にした。
オーバーホールで交換するのは
・ピストン交換
・ピストンシール交換
・ピストンダストブーツ交換
・ブリーダースクリュー交換
・スライドピン交換
・スライドピンスリーブ交換
・スライドピンブッシュ交換
入手した中古キャリパ-。
うっすらとサビが出ているが、まあまあの状態。まずはこいつをオーバーホール。
ブレーキオイルラインから空気を入れてピストンを押出す。
自転車用の空気入れでシュコシュコ。
「バフッ」という音とともにピストンが出てくる。
自転車用の空気入れなので、勢い良くピストンが飛び出る事はないが、雑巾でピストンをガード。
ピストンが外れたらブレーキダストブーツを外す。
ブーツの内側とキャリパ本体の間に細めのマイナスドライバーを押し込み、ドライバーをテコの様に動かしてブレーキダストブーツを持ち上げる。ドライバーをコジるのはキャリパーに傷が付くので厳禁。
ピストンシール外しはシリンダーに傷を付けないように爪楊枝を使用。金属製のピックアップツールはダメ。
シリンダに出ていたサビをペーパー掛けして落とす。
サビが薄かったのでペーパーは#2000、シリンダ内の溝(ホーニング跡)に沿ってペーパーを当てる。絶対にシリンダ内の溝と直角方向(ピストンがスライドする方向)に擦ってはいけない。
ペーパー掛けが済んだらブレーキクリーナで清掃。
新品ピストン。GM#18060070/AC Delco#179-1140
新品ダストブーツとピストンシールのキット。GM#5468767/AC Delco#173-144