近所の買い物用に買ったシャリィだが、小さくて使い勝手が良いので、何かと乗ってしまう。ちょっと広い道だと純正の3速ミッションでは7000回転オーバーでブン回し続ける事もしばしば。よく回るエンジンと言えどもチトつらい。
定番改造のミッションの4速化、やっちゃおうかな~。シャリィに乗り始めてから4ヵ月の4mini初心者のオイラにもできるかなぁ~。
とりあえずネットで調べると、オイラの角シャリィ純正の12Vクランクケースに合うのはモンキーのリターン4速かダックスのロータリー4速らしい。
カブやJazzのミッションは構造的にポン付けできないっぽいのでダメ。
更に調べるとモンキー4速とダックス4速はギヤ比が違う。ダックス4速の方がハイギヤードなんだね。
減速比 |
シャリィ ロータリー3速 |
モンキー リターン4速 |
ダックス ロータリー4速 |
1速 | 3.272 | 3.272 | 2.692 |
2速 | 1.823 | 1.937 | 1.823 |
3速 | 1.190 | 1.350 | 1.3 |
4速 | ー | 1.043 | 0.958 |
う~ん、元々シャリィはロータリー3速だから4速化してもロータリーがいいなぁ。
でもダックス4速はハイギヤード過ぎないかが気になる。
そこで4速化した時のエンジン回転数vs車速をシミュレーションしてみた。2次減速比は前スプロケ15丁/後スプロケ33丁だ。
50km/hの時のエンジン回転数は4速5250rpmで最大トルクの回転数より高いところに持ってこれる。そして3速50km/hは7000rpmだから、ちょうど最大出力の回転数領域だ。
これなら十分使えるだろう。と言う結果からダックスのロータリー4速に決定。
だが、懸念事項がもう一つある。それはキックスターター。
上の表でも書いた通り、シャリィとダックスでは1速のギヤ比が違う。キックスターターのギヤは1速のギヤを駆動するので、1速のギヤ比が違うとキックスターターのギヤの歯数も違うんだと。歯数は1速3.272の場合は21丁で、1速2.692の場合は24丁。
更にややこしい事にキックスターター自体にも種類があって、旧式のAタイプと改善型のBタイプの2種類あって、クランクケースの形状の違いから、AタイプとBタイプはポン付け交換ができならしい。オイラの角シャリィは元々Bタイプ。だがダックスはほとんどがAタイプ。
まとめると、オイラの角シャリィにダックス4速を組込むには・・
B型24丁のキックスターターが必要
って事だ。しかし、B型24丁のギヤは既に製造終了で新品は入手不可。
う~ん、困ったと思ってネットで探していたら、社外品だが新品が売られているではないか!こんなマイナーな部品を造ろうっていう業者がいる事に驚いた。4mini奥深し。
でもこれでオイラのシャリィも4速化できるって事だ。
よ~し、ダックスのロータリー4速を探すか。オクで。
探す事三年、いや一か月ぐらいかな。程度の良さそうなミッションASSYをポチッた。
やはりキックスターターはAタイプだ。
そして社外品のB型24丁キックギヤも入手した。
ガスケットやОリング、その他にエンジンをバラしたついでに交換するパーツも揃った。いかんせん34年前のエンジンなので、樹脂系パーツは極力交換する。
まずはエンジン降ろし。