珍しい'87のZ28(IROC-Zが正式名称になるのは'88以降)。並行モノ。2年間所有。
私にとって初めてのアメ車。
TPIの350エンジン(たぶん230HP、44kg-m)はトルクフルで、かつ'87は'88に比べてファイナルレシオが低く、バーンアウト、パワードリフトが朝飯前の楽しいクルマ。
当時の国産車はようやくエンジンが2,800ccから3,000ccになり始めたころだったが、オートマでガンガンにホイルスピンできる程のパワフルなクルマは無く、ナナハンの単車に乗っていた私にとって「クルマは加速はダルい」ものであったが、このCamaroは別格だった。
最高速はメーター読みで200Km/hチョイ。まだ車速は伸びていたが、ボンネットが風圧で波打つのが見えて、ヤバイと感じてガスペダルを踏むのをやめた。
大きな故障も無く、夏場の首都高の渋滞でもオーバーヒートせず、乗り心地以外は結構快適。
通勤から遊びまで、普段の足として使っていたが、アイドリングだろうが、100Km/h巡航だろうが、決まって1時間で10リッターのガスを消費するステキなヤツだった。ガスタンク容量が60リッター位だったので週一でガス・スタンドに通った。
ちなみに3rd Camaroの350 TPI車にはファクトリーT-TOPの設定は無く、私の車も日本に持ち込まれる前にT-TOP加工されたもの。
いかにもアメ車然としたデザインとフルサイズ・クーペのスタイルに惚れ込み7年間乗っていた。
古いクルマなのでそれなりに手は掛かったが、実物大プラモデルといった感じでいじくりまわした。買って何年かしてから外装を'92ヤナセ仕様にした。
ただ、この頃のCadillacは燃費規制のために4,100ccの小さくて非力なエンジンが搭載されてた。エンジンパワーは何と135HP。車重が1.8tあるので、速いはずがない。
このクルマに速さを求めてはいけないと自分に言い聞かせ、のんびり走っていた。燃費は街中でリッター5Km、高速でリッター10Km。
お気に入りのスタイルは見切りが良いためボディサイズ(L:5.6m W:1.9m)の割には取り回しが楽で、普段の足として十分使えた。何より、見た目のイカつさから周囲のクルマが避けてくれるので都内を走っていてもホントに楽に運転できた。
子供が生れたため、家族の事を考え'83Coupeから乗り換え。
この年式のエンジンはLT-1ではなく、350TBIのため出力は185HPと低いが、トルクがあるため結構速い。(TRCをOFFにすればホイールスピンする)
この年式から"Brougham"が車名からパッケージ名称になり、標準装備の"Fleetwood"と、豪華版の"Brougham PackageのFleetwood"となった。(93年はFFのFleetwoodがあったりして車種構成がややこしい事もあり、後輪駆動の標準装備の"Fleetwood"を"Brougham Package"と思っている人が結構多い)
"Brougham Package"ではバイナルルーフやシートヒーターなどが装備され、シート表皮のデザインも変わる。
乗り心地も良いし、静かだし、すごく楽に乗れるのだが、外観は「デカいクラウン」って感じだし、内装のデザインや細い所の造りにアメ車的な"味わい"があまり無くチョット寂しい。
MONACO購入に伴い売却。7年間ご苦労様。
"マメタン"の1400cc版。排気量の割にコンパクトな車体は、ちょっとした買い物用の足に最適。
US COBRAのターンアウトのスリップオンマフラーに換装し、かなり威勢のいい音を出して走り回っていた。
V-Boostを効かしての加速はさすがに143馬力の強力なもの。最近、チョイと細工をして3000rpmからV-Boosが開く様にしたら、下からトルクもりもりで一段と面白くなった。
ワイズギアのスリップオンも乾いたサウンドでGood。
でもフレーム剛性が低いのでコーナーリングはヨレヨレ。取り回しの重さも最低。